APIGatewayとは > 컴 공부방

APIゲートウェアとは、クライアントアプリケーションとバックエンドサービス（サーバー上の機能）の間に位置し、API呼び出しの単一エントリポイントとして機能するAPI管理ツールです。クライアントからのリクエストを受け取り、適切なバックエンドサービスにルーティングするだけでなく、認証、レート制限、監視、セキュリティといった共通のタスクを処理し、システム全体の運用を効率化します。



■主な機能と役割

１．単一のエントリポイントを提供

　クライアントからの複数のAPI呼び出しを、単一のゲートウェアで受け付け、適切なバックエンドサービスにルーティングします。

２．リクエストのルーティング

　クライアントリクエストを、マイクロサービスなどのバックエンドサービスに振り分けます。

３．共通タスクの処理

・認証・認可

　APIへアクセス権限を管理します。

・レート制限

　悪意のあるアクセスや過剰な利用を防ぐため、一定期間内のAPI呼び出し回数を制限します。

・監視・分析

　APIの利用状況を監視し、パフォーマンスの分析やログ記録を行います。

・セキュリティ

　SSL終了処理やセキュリティポリシーの適用などを行います。

４．クライアントとバックエンドの分離

　顧客インターフェース（クライアント側）とバックエンド実装を分離することで、バックエンドの変更がクライアントに影響を与えにくくします。



■メリット

１．マイクロサービスの簡素化

　クライアントは複数のバックエンドサービスを直接知る必要がなくなり、APIゲートウェアとのみやり取りすればよくなります。

２．運用効率の向上

　認証やレート制限などの共通的なタスクをゲートウェイが集中処理するため、各バックエンドサービスでの実装が不要になり、開発・適用コストが削減されます。

３．柔軟なシステム設計

　バックエンドの機能追加や変更があった際も、クライアント側には与えにくく、より柔軟でスケーラブルなシステムを構築できます。